50代の眼精疲労に効く目薬の選び方と使い方
50代になると、目の疲れや乾燥、かすみなどの症状が増えてきます。
これらは眼精疲労のサインです。
眼精疲労は、長時間のパソコンやスマホの使用、紫外線や乾燥などの外的要因、加齢や生活習慣などの内的要因によって引き起こされます。
眼精疲労を放置すると、視力低下や眼病のリスクが高まります。
そこで、50代の眼精疲労に効く目薬の選び方と使い方を紹介します。
選び方
目薬の選び方
50代の眼精疲労に効く目薬は、以下の3つのポイントに注意して選びましょう。
- 潤い成分が豊富なもの
目の乾燥は、眼精疲労の主な原因の一つです。目の表面にある涙液は、目を潤すだけでなく、細菌やほこりを洗い流し、角膜や結膜を保護する役割も果たしています。しかし、50代になると涙液の分泌量が減少し、目が乾きやすくなります。そのため、潤い成分が豊富な目薬を選ぶことが大切です。潤い成分としては、ヒアルロン酸やセルロースなどの保湿剤、グリセリンやプロピレングリコールなどの保水剤があります。これらは涙液に似た成分で、目に優しく長時間潤いを保ちます。 - 炎症を抑える成分が含まれているもの
目が疲れると、目の周りの筋肉や血管が収縮し、血行が悪くなります。すると、目に酸素や栄養素が十分に届かず、炎症が起こります。炎症は、目の赤みや充血、かゆみやしみる感じなどを引き起こします。そのため、炎症を抑える成分が含まれている目薬を選ぶことが重要です。炎症を抑える成分としては、ビタミンB12やビタミンB6などのビタミン類、アラントインやグリチルリチン酸などの抗炎症剤があります。これらは血行を改善し、目の新陳代謝を促進します。 - 眼圧を下げる成分が含まれているもの
眼圧とは、目の中にある水晶体や硝子体などの組織にかかる圧力のことです。眼圧は一定に保たれている必要がありますが、50代になると眼圧が上昇しやすくなります。眼圧が高いと、視神経にダメージを与えて視力低下や白内障などの眼病を引き起こす可能性があります。そのため、眼圧を下げる成分が含まれている目薬を選ぶことが望ましいです。眼圧を下げる成分としては、カルボキシメチルセルロースナトリウムやポリエチレングリコールなどの粘度調整剤、グリセロールやマンニトールなどの浸透圧調整剤があります。これらは目の中の水分量を調節し、眼圧を正常に戻します。
目薬の使い方
選び方
目薬を効果的に使うためには、以下の4つのポイントに注意して使いましょう。
- 目薬をさす前に手を洗う
目薬をさす前には、手を石鹸でよく洗って清潔にすることが必要です。手に付いた細菌や汚れが目に入ると、感染症や炎症を引き起こす恐れがあります。また、目薬の容器も手で触らないように注意しましょう。 - 目薬をさすときにまばたきしない
目薬をさすときには、上まぶたを持ち上げて目を開けた状態で、容器の先端を目から約1cm離して1滴ずつさします。その際、まばたきしないように気を付けましょう。まばたきすると、目薬が流れ出てしまい、効果が減少します。また、容器の先端が目やまつ毛に触れないように注意しましょう。触れると、細菌や汚れが容器に付着してしまい、感染症や炎症の原因になります。 - 目薬をさした後に目を閉じる
目薬をさした後は、目を閉じて数秒間静かにしておきましょう。これは、目薬が目の表面に広がって吸収されるのを助けるためです。また、目薬が涙管から鼻や喉に流れ込むのを防ぐためにも有効です。涙管は目と鼻や喉をつなぐ管で、涙液の排出路となっています。涙管から鼻や喉に流れ込んだ目薬は、効果が失われるだけでなく、味覚や嗅覚に影響したり、副作用を引き起こしたりする可能性があります。目薬をさした後に目を閉じるときは、人差し指で涙点(目頭の下側にある小さな穴)を押さえるとより効果的です。 - 目薬の使用期限や使用回数を守る
目薬は開封後は細菌や汚れが混入する可能性が高くなります。そのため、開封後は使用期限や使用回数を守って使い切りましょう。使用期限や使用回数は製品ごとに異なりますが、一般的には開封後1か月以内かつ1日3~4回以内とされています。使用期限や使用回数を超えて使うと、感染症や炎症のリスクが高まります。
ご自身に合ったものを使いましょう。